インフォメーション
12月5日に改正航空法が施行されました。

肥料散布
種子散布
先ず、農業用ドローンは農作業で使用しますが、トラクター、コンバイン、田植え機等の農業機械ではなく、農業分野で利活用が出来る無人航空機です。
大きく異なる事は、トラクター、コンバイン等の農業機械では、実際に作業を行う上で操縦方法さえ判れば誰でも行えます、資格や講習は必要ありません。
農業用ドローンは、農薬等の危険物を搭載して飛行し、搭載した物体(液体)を地上に投下(散布)する機能を有しています。
極論で言えば、殺傷能力のある物体(液体)を、空中からばら撒く事が出来る危険な無人航空機です。
よって、農薬肥料等を搭載する飛行(危険物等の搭載)、農薬肥料などを圃場へ撒く行為(物件投下)は航空法で禁止されています。
航空法で禁止されているのに、なぜ出来るのかというと、国土交通省へそれらの禁止行為に対して許可を頂いているのです。
機体の認可、飛行許可を得て、初めてドローンで農薬肥料等の散布作業が行えるのです。
機体認証登録はオンライン、飛行許認可は書類提出とオンラインの2通り、書類提出は時間が掛かる。面倒な人は行政書士にお金払って代理依頼。
農業機械の保険なら農業共済保険で割安な掛け金ですが、農業共済保険ではドローン保険扱っていません。
①農業用ドローンの操縦は農業機械と違って、国土交通省からの許認可が与えられた者のみが行えます。
②多くの農業用ドローンは操縦者と補助者(圃場の奥行側で合図を出す)との2名での散布飛行です。(XAGは完全自動航行散布の為1名です)
③大型ドローンの為、建造物への衝突、電線等の接触、墜落による生産作物の損傷等、もしもの損害賠償保険の掛金は安くない!(特に電線や高圧線はライフラインの為、賠償額デカいよ!)
④全ての農業用ドローンでは液体散布(防除)は出来るが、粒状散布はドローン専用薬剤肥料のみ対応機体も少なくない。(有機肥料はXAG以外は不可!)
⑤行政等で農業用ドローンの講習受講ライセンス取得費補助とあっても、ライセンスは機体ライセンスも兼ねている為、機体の運用導入が無い場合は受講を再考。(場合によっては後に数十万円損するよ!)
⑥補助金等で安く買えるからと、安易に導入はしない。令和2年のコロナ禍での継続助成金で、数多くの農業用ドローンが導入されました、今年で2年目、どれだけの機体が飛びましたか?
⑦農業用ドローンの運用方法、機能や性能もきちんと理解してから導入検討、安易に導入すると楽になる筈だったんだけど・・・逆に生産コスト上がったしまった!(以外に少なくないです)
佐渡より農事組合法人の方々にお越し頂きデモフライトを行いました
スマート農業、ドローンの活用等に関する視察として、佐渡より農事組合法人の方々にお越し頂きデモフライトを行いました。
前日から雨が降り続き天候が心配でしたが、10時半頃より天気も回復し、予定より約1時間半遅れでデモフライトを開始。
1回目は鶏糞ペレットを使って圃場全体への粒状散布デモフライト。
途中、鶏ふんペレットが吐出部に詰まり、エラー発生とちょっとしたアクシデントがありましたが、
粒状が無くなった箇所へ、継続散布する自動再開機能を見て頂きました。
2回目は防除散布をイメージして頂く為、防除散布と同じ飛行散布条件でデモフライト。
飛行高さ2.5m、散布幅4m、飛行速度6m/s、散布量水800ml/10a、液滴サイズ120μ
新しい通信方法のテスト確認をしました。

RTK、GNSSってなに? 👈Click
現在ドローンの飛行は、メーカーサイドによって設立準備されたRTK基地局(GNSS)を基準に、数センチメートルの誤差で完全自動航行運用しています。
メーカーのRTK基地局から半径30km以内での受信使用を前提として行っています。
これとは別にちょっと違う方法でのRTK通信のテストを行いました。
①以前RTK信号が受信し難かった場所(田植え機やトラクター等のGPSも受信できなかった)
②周りに木が生茂り30m程落差のある窪地
③両サイドが山に遮られた山間の斜面(棚田)
④新幹線高架近く、新幹線走行時もチェック
⑤高速道路脇
⑥高圧鉄塔近く
全て問題なく、RTK信号が受信出来ました。
実は、今回テストした場所って他のドローンでは機体に磁気コンパスを搭載している為、
飛行中コンパスのズレが発生する可能性が有る事で、飛行を敬遠されがちな場所です。
撮影用小型ドローンでキャリブレーションと称して、機体をグルグル回しコンパス補正を行う事があります。
大型の農業用ドローンでも同じように機体を持ってグルグル一緒に回り、コンパス補正を行います。
コンパス補正を行わなかった、キャリブレーションの不正確等での事故も当然あります。
しかし、弊社が運用しているXAG社製ドローンはそもそもコンパス機能を持っていません。
ですから、他のドローンでは飛行が敬遠される場所でも安全に飛行運用が可能です。
令和4年度直播栽培収量結果発表!
令和4年度の直播栽培収量結果が出揃いました。
全生産者様の慣行栽培(田植え)と比較し、収量増と大変喜ばしい結果となりました。
令和4年度直播栽培実績表.pdf (0.58MB)
総面積:4.5ha
栽培品種:こしいぶき(早生)/コシヒカリBL(中生)
生産者:3個人生産者、1組合法人、1生産法人
4.5haの広さは東京ドーム1個分に相当します。
東京ドームの広さがイメージ出来ない方という方は、各地域の主要スタジアムとの比較値を出しました。
関西圏の方であれば、甲子園球場の約116%。
中京地区の方ならば、ナゴヤドームの約93%
北海道の方ならば、札幌ドームの約83%
中国地方の方ならば、Zoom-Zoomスタジアム広島の約125%
九州地区の方ならば、福岡ドームの約65%(デカいな!)
東北地域の方ならば、楽天生命パーク宮城・・・詳細データが判りませんでした。
令和5年度に向けた取組準備【土壌成分分析】

令和5年度に向けた取組準備として、直播栽培を行った圃場と慣行栽培を行った圃場の土壌成分分析を行いました。
直播栽培を行ったことで、田植までに掛かる苗の育苗作業管理、田植え作業とそれらに掛かる資材、労力が大幅に削減が出来ました。
しかし、ただ単に削減出来たからと言って、手放しで喜んでいても何もなりません。
次のステップはどうやって収量及び品質の安定化を図るか?
経費が下がった分で収量増、品質の安定化に向けた取組が必要です、OODAを行って行きます。
という事で、作物の基礎となる土壌成分分析です。
これを行う事で、春に投入する肥料設計を考えていきます。
特に、今年はコロナ禍とロシア対ウクライナの影響等による肥料価格高騰で、肥料農薬等の資材コスト増が生産者にとって大きな負担となっています。
政府も「肥料価格高騰対策事業」として、約787億円の予算を投入して補助事業を開始しました。
令和4年度_肥料価格高騰対策事業.pdf (0.36MB)
令和4年6月~11月の期間で、令和4年度秋肥として購入された化成肥料購入費に対し、各都道府県の補助金と合わせ約14.5~17.5%の金額が補助されます。
補助金申請には、二つ以上の化成肥料低減取組を行う必要があります。
弊社が提供している土壌成分分析による施肥設計、ドローンによる施肥散布は化成肥料低減に向けた対象取組となっています。
肥料価格高騰補助金に関して不明点等ありましたら、ご質問ご相談下さい。