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水稲へのドローン対応も一段落してきました。
新潟県内では、水稲の転作事業として大豆栽培も盛んです。
場所によっては栽培圃場が集約し難いところもあり、散布効率を上げる為に道を挟んだ圃場でも、設定したルートで道を越えて連続自動飛行が可能です。
某研究機関において、酒米、コシヒカリ、研究用新種へのドローンでの穂肥散布と並行し、肥料散布前後での植生NDVIデータ取得も行いました。
穂肥は各品種とも3回、植生NDVIデータ撮影は計4回とデータの積み重ねで品種改良等に貢献します。
因みに、NDVI撮影用ドローンはプロポ操作等一切行っていません。
操作モニター上で撮影範囲を設定する事で、飛行ルート、飛行高度、飛行速度、カメラ解像度等全て自動設定されます。
飛行高度を変えれば、高度に合わせた各パラメーターが最適条件に自動で変更調整されます。
RTKでの位置座標を元に飛行する為、数センチの飛行ルート誤差、着陸も自動着陸でランディングパッド上に戻ります。
今年で4シーズン目となるドローン直播栽培ですが、食用米の「コシヒカリ」「こしいぶき」以外に、実家で使う少量の1反(10a)分だけですが、もち米「こがねもち」もドローン直播で行っています。
お盆の時期に出穂となり、小さな花も咲きました。
自家で切り餅やよもぎ餅、おこわ(赤飯)にしたりしています。
8/1に食酢を散布して5日が経ちました。
雑草の状態を確認すると、枯れてます!
しかし、等間隔で青く元気な草もあります。
取りあえず、撮影ドローンを飛ばしてモニターで植生NDVIデータの確認と、空撮画像の確認を行いました。
NDVI画像.pdf (0.43MB)
明かに圃場が縞模様になっています。
しっかり枯れている所と枯れ方が弱いところがハッキリと出ています。
ドローンは等間隔で往復で飛行しているので、横へシフトした際に酢の掛り方が少ないことで、枯れ方に違いが出ている事になります。
それに、NDVIデータの赤枠内は散布量を水色枠に対して50%で行ったエリアです。水色枠が計算上基本となる投下量で、紫色枠は酢の濃度が5%程低い散布エリアです。
散布量、濃度による差がある事が確認出来たので、それらを踏まえて、枯れ方の弱いところを再度散布します。
前回の飛行プログラムに散布幅を半分シフトしたルートにすれば緑色の濃いライン上を飛行散布します。
今日は曇り空で有った為、散布後の変化が遅い様でした。
また、数日後に空撮して枯れ方を確認します。