インフォメーション
今年、ドローンによる播種(直播)作業をご依頼いただいた、三条市内の各圃場の生育状況を確認してまいりましたので、レポートいたします。
三条市内でのドローン直播、約9.5haの挑戦
今シーズン、弊社では三条市内の約9.5haの面積で、ドローン直播栽培のお手伝いをさせていただきました。 栽培品種は、新潟の早生品種としておなじみの「こしいぶき」です。
注目!業務用米新品種「幸の栖(さちのすみか)」への取り組み
そして、今回の特筆すべき点は、一部の圃場で昨年から栽培を行っている業務用米「幸の栖(さちのすみか)」でもドローン直播栽培に取り組んでいることです。
※「幸の栖(さちのすみか)」とは? 農研機構と住友化学が共同開発した、多収性の水稲新品種(品種名:ICS6号)です。 詳細なデータはまだ少ないですが、この「幸の栖」をドローン直播で栽培している事例は、おそらく他にはない、非常に珍しい試みではないかと考えています。
現在の生育状況と収穫予定
現地を確認したところ、それぞれの圃場で順調に生育が進んでいることが確認できました。黄金色に色づき始めた稲穂が、広大な圃場に広がっています
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ドローン直播栽培(こしいぶき・幸の栖): 移植栽培に比べると少し遅れ、9月上旬頃の刈取りを予定しています。
収穫の秋が、今から非常に楽しみです。 引き続き、生育を見守ってまいりたいと思います。
【現地圃場の様子】
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- こしいぶき(カルブレンドコーティング):1.8ha
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- こしいぶき(カルブレンドコーティング):40a
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- 左:ドローン直播こしいぶき40a、右:移植栽培こしいぶき
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- こしいぶき(鉄コーティング):1ha
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- こしいぶき(鉄コーティング):1ha
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幸の栖(鉄コーティング):50a
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- 幸の栖(鉄コーティング):50a
昨日8/13の午前中、風が止んだタイミングで食酢除草を行った圃場へ穂肥散布を行いました!
🌱 食酢除草の効果 散布前は全面が雑草で青々としていましたが、写真の通り雑草があった部分は見事に茶色く枯れています。有機栽培に取り組む生産者様の参考になれば幸いです。
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| 食酢での除草、雑草が枯れている様子全体 |
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| 食酢での除草、雑草が枯れている様子の拡大 |
🚁 未コーティング籾のドローン直播圃場 実家圃場のドローン直播の様子です。
・手前:もち米「わたぼうし」 ・奥2箇所:「コシヒカリBL」
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| 手前のわたぼうし・奥のコシヒカリBLの全体写真 |
通常の田植えを行った周囲の田んぼと比べても遜色なく、ムラなく綺麗に揃って成長しています! 横から見ると分かりにくい生育ムラも、土手の上やドローンなど高所から全体を見渡すことでしっかり確認できます。
今後も収穫に向けて順調な生育を見守っていきます!
いつも弊社のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
8月11日の午後からは台風の影響により風が強まってまいりましたが、それまでの数日間の晴天に恵まれたタイミングで、連日ドローンによる散布作業を実施いたしました。
本日は、その作業の様子や安全飛行への取り組みをまとめた動画および現場レポートをお届けいたします。
1. 有機栽培コシヒカリへの食酢散布(今年で3年目)
有機栽培に取り組まれている生産者様からのご依頼により、食酢を用いた除草対策散布を行いました。今年で取り組みも3年目を迎えます。
約2.5haにおよぶ有機栽培圃場にて作業を実施。作業中には山側での降雨により、青空に大きな虹がかかる美しい光景にも恵まれました。
2. 高圧鉄塔がある乾田直播圃場での防除散布
今年は新たに、乾田直播に取り組まれている生産者様からの防除散布も受託いたしました。
今回の対象圃場には高圧鉄塔が設置されており、高度な飛行管理が求められる現場です。
ジオフェンス機能を活用した確実なリスク回避
農業用ドローンの特定飛行においては、少なくとも以下の3点の許可承認を得ることが重要です。
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危険物搭載
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物件投下
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30m接近飛行
今回の高圧鉄塔設置圃場における飛行では、障害物センサーだけに頼った回避ではなく、「ジオフェンス機能」を活用しました。 高圧鉄塔敷地の座標をあらかじめ圃場マップに設定し、「指定エリア内への進入禁止飛行」として設定することで、安全かつ確実に自動飛行を行っています。
3. スマート農業における「本当の安全対策」とは
近年、ドローンのレーダーや画像認識精度は飛躍的に向上しています。しかし、センサーによる回避機能はあくまで「予期せぬ状況を回避するための保険」です。
前もって回避すべき障害物や接近リスクがある場所に対しては、事前に丁寧な現地調査を行い、適切な設定・対処を行うことこそが不可欠です。
弊社が導入しているXAG社製ドローンは、2018年時点ですでにジオフェンスによる障害物回避設定機能を備えており、長年にわたり現場での安全運用を支えています。
「ドローンの操縦技術の向上以上に、いかに安全かつ確実に散布飛行を行えるか」
これこそが、私たちが考える真のスマート農業の実践です。今後も最新技術と万全の安全管理体制で、生産者の皆様をサポートしてまいります。
🎬 動画のご紹介
連日の作業風景やジオフェンスを活用した散布の様子を動画にまとめました。ぜひご覧ください!
▼【YouTube動画】連日のドローン散布作業の様子
ドローンを活用した防除・除草散布やスマート農業導入に関するご相談・お問合せは、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。
今年で 3期目 となる、未コーティング籾を用いたドローン直播(じかまき)栽培。 もち米「わたぼうし」の開花が順調に始まっています!
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| 未コーティング籾でのドローン直播、もち米わたぼうし |
従来の田植え(移植栽培)と比較すると、出芽に多少のバラつきがあるため穂揃いにもムラが見られますが、「大幅な栽培コストの削減」や「省力化・労力軽減」といったメリットを考慮すれば、十分に納得のいく順調な生育状況だと捉えています。
注目ポイント:精度高いドローン播種技術と異品種の混入防止
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| 畔を挟んで左がわたぼうし、右がコシヒカリBL |
掲載している写真は、畔(あぜ)を挟んで左右の圃場を撮影したものです。
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左側:もち米「わたぼうし」
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右側:うるち米「コシヒカリBL」
水稲栽培に携わっている方であれば、写真から品種の違いをお分かりいただけるかと思いますが、実はどちらも同日に「未コーティング籾」のドローン直播を行ったものです。
隣接圃場への「コンタミ(品種混入)」を防ぎ、畔際までしっかり播種
■ 出穂期だからこそ証明できる播種精度 異品種の籾が混ざっているかどうかは、出芽・生育の途中では判別できません。出穂の時期になって初めて、丈の違いや出穂の遅れ・早さとして目に見えて現れます。 今回のように出穂時期が異なる品種同士では、その違いが明らかに目立ちます。
特に「もち米」と「うるち米」の混入は品質等級の低下に直結するため、非常に神経を使う作業です。
ドローンによる直播栽培に取り組まれている方の中には、
「畔際の播種ムラはある程度諦めている…」
「隣の圃場へ飛散するのが怖くて際まで攻められない…」
といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
高精度なドローン播種技術を活用することで、「隣の圃場へ籾を入れることなく、畔際まできっちり播種する」ことを実現しています。写真の通り、畔際までしっかりと美しく揃って成長しています。
ドローン直播の導入や畔際の播種ムラでお悩みの方は、ぜひ今回の写真を来期の取り組みの参考・ヒントにしていただければ幸いです!
2026年7月29日(水)に開催された「スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)第2回総会」(
会場ではスマート農業の最前線に関する基調講演が行われたほか、交流会・LT大会などの充実したプログラムを通じて、多くの農業関係者・テック企業の皆様と貴重な意見交換を行うことができました。
■ 基調講演:「海外から見た、日本のスマート農業」
基調講演では、スマート農業の先進国であるオランダの最新事例や、海外視点から捉えた日本の農業における構造的課題について深い議論が交わされました。
1. オランダの最新除草ロボット「Odd.Bot」の衝撃
事例として紹介されたオランダのテック企業「Odd.Bot」の株間除草ロボット(
日本の従来型除草は農薬散布や機械的な刈り取りが主流ですが、Odd.Botは「画像認識AIで雑草をピンポイント識別し、アームで抜き取る」というコンセプトです。
何より興味深かったのは農家視点ではなく技術的な観点です。爪の位置制御に使われていた「パラレルリンク」という機構は、私が前職の業界で2000年頃に世界中の企業で導入ブームとなった技術でした。かつて産業用ロボットの分野で隆盛を極めた技術が、こうして屋外の農業現場に落とし込まれている点に、技術革新の面白さと可能性を強く感じました。
また、オランダのもう一つの取組事例としてジャガイモ生産者の方も紹介されました。試験的に「犬型ロボット」を導入しており、将来は大型農業機械がなくなり、ドローンや犬型ロボットが圃場(田畑)で縦横無尽に活躍する未来像が語られていました。
ここでふと、私の中でささやかな疑問が浮かびました。 「なぜ犬型ロボットなのだろう? ネコ型ロボットではダメなのだろうか?」 ファミレスで活躍する配膳用ネコ型ロボットや、国民的キャラクターの「ドラえもん」のようなネコ型ロボットは農業現場では活躍できないのか……?などと、農業におけるロボットの形状や移動機構の可能性について少しワクワクしながら妄想を膨らませてしまいました。
2. 日本農業が抱える「悪循環(Vicious Cycle)」と教育のあり方
講演では、日本の農業が直面する課題として「補助金依存」「小規模生産によるイノベーションの阻害」「高齢化や低収益による若手離れ」といった深刻な悪循環(Vicious Cycle)が指摘され、その解決策として「21世紀型スキルやハイテク技術を採り入れた農業教育・交流プログラムの刷新」が挙げられました。
【私自身の持論:交流プログラムのアップデートについて】
この「教育や交流プログラムの刷新」というテーマに関連して、私自身も日頃から感じている持論があります。
例えば、全国の小中学校で地域交流としてよく行われている「手植えによる田植え体験」があります。体験した児童からは「農家の皆さんが大切に育てたおいしいお米を大切にしたい」という言葉が聞かれ、生産者としても大変嬉しい限りですが、裏を返せば「手植えの大変さ、米づくりの重労働」という負の経験(ネガティブな記憶)を子どもたちにさせている側面もあります。
米が作られる過程を学ぶ教育としても、単に昔ながらの重労働を体験させるのではなく、現代のハイテク技術やイノベーションを取り入れた新しい交流プログラムへ見直していく必要があると強く実感しています。
■ 交流プログラム・LT大会にてスライド発表!
総会後の交流プログラムでは、著名な企業や団体が多数参加する中、弊社もLT(ライトニングトーク)大会「私の農業のアップデート」にて登壇機会をいただきました。
発表では、弊社が取り組んでいる「農業用ドローンを活用した直播栽培」の実践事例についてご紹介いたしました
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小規模農家や中山間地域でも導入しやすいスマート農業の実現
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播種量の最適化と全面均等播種による安定収量(慣行移植と同等の550〜600kg/10a)の確保
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新潟大学との連携(iRICE参画)や「ドローン乾田直播」といった新たな挑戦
発表後の交流会では、名刺交換とともに弊社のドローン直播の取り組みに対して多くのご質問や期待のお声をいただき、大変実りある時間となりました。
■ 参考リンク
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スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)第2回総会 案内ページ
■ おわりに
大規模農家だけでなく、小規模農家や中山間地域にこそスマート技術を届け、地域の持続可能な農業に貢献すること——
















