インフォメーション

2026-07-06 08:00:00

皆さま、こんにちは。

7月4日と5日の両日、早生品種である「こしいぶき」の穂肥散布作業を行いました。

7月4日は、集落内での民家や木々に隣接した圃場、高速道路の脇と工場に挟まれた圃場、工場壁に面し、コンテナに囲まれた圃場等ドローンにとっては過酷な飛行場条件の圃場。7月5日は、見通しの良い大型圃場での作業を行いました。

今回散布をご委託いただいた法人様は、弊社が事業を開始した初年度からお付き合いをさせていただいている大切なパートナーです。年々、お任せいただく委託面積が増えており、大変ありがたく、また身の引き締まる思いで作業にあたっています。

担い手の高齢化と、大型圃場(ほじょう)ゆえの課題

こちらの法人様でも構成員の方々の高齢化が進んでおり、今年は今後の栽培作業の省力化も見据え、春に約6.3haのドローン直播(ちょくはん)を実施しました。

栽培エリアの大半はすでに綺麗に圃場整備が済んでおり、1haを超えるような大型圃場も多くあります。 一見、効率が良く素晴らしい環境に見えますが、実はここに「現代の農業の課題」が隠されています。

  • 機械の大型化による負担

  • 広すぎるがゆえに、人の手で行う作業の負担増

特にこれからの季節、最も過酷なのが「真夏の肥料散布」です。

高齢の生産者にとって「命がけ」の作業をドローンで解決

従来の作業では、20kgもの重さがある肥料を入れた動力散布機を背負い、熱中症のリスクがある中、畔(あぜ)の上や、時にはぬかるんだ田んぼの中を何度も歩き回らなければなりません。

もし、ぬかるみで足をとられて転倒してしまえば、重い機材を背負った高齢の方が自力で起き上がるのは非常に困難です。最悪の場合、命の危険性すらある本当に過酷な作業です。

こうした地域の担い手の方々の安全を守り、労力を劇的に減らすために、弊社のドローン散布が大きな力を発揮します。

【動画】三方が囲まれた狭い圃場でも、自由自在に散布!

大型圃場はもちろんですが、私たちは「集落内にある従来型の小さな圃場」や「障害物の多い場所」での散布も得意としています。

こちらの動画は、実際に集落内の三方が遮られた(囲まれた)田んぼで肥料散布を行った際の様子です。

👇 実際の作業の様子はこちらからご覧いただけます

このように、周囲に障害物がある難しい条件の田んぼであっても、ドローンなら周囲の安全を確保しながら、隅々まで均一かつスピーディーに肥料を届けることができます。人の手であれば足場の悪さに苦労する場所こそ、ドローンの真価が発揮されます。

「いつもの肥料」が使えるから、ドローン散布を選んでいただける

「でも、ドローン用の高い専用肥料しか使えないのでは?」と思われるかもしれません。 実は、ドローンでの肥料散布がなかなか普及しない大きな原因の一つが、「多くのドローンが専用肥料にしか対応しておらず、生産者様が本当に必要としている肥料成分と一致しない」という点にあります。

しかし、弊社のドローン散布は違います。 生産者様が従来から使い慣れている、地域の土壌や計画に合わせた「いつもの肥料」をそのままドローンで散布することができます。

地域の農業を次世代へつなぐため、そして何より生産者の皆さまが安全に、元気に農業を続けられるよう、私たちはこれからもドローン技術を活かした確かなサポートを続けてまいります。

農作業の省力化やドローン散布・直播にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください!

2026-07-03 10:07:00

 

本日は、当社にて作業委託をいただいている生産者様の、今年からの「新たな栽培への挑戦」についてご紹介いたします!

現在、全国的にも生産コストの削減や作業の省力化を目指し、栽培実証の取り組みが大きく広がっている「乾田直播(かんでんちょくはん)」。今回ご紹介するのも、この乾田直播を取り入れた先進的な栽培方法の一つです。

先日、実際にその取り組みが行われている圃場(ほじょう)へ見学に行ってまいりました!

乾いた状態の田んぼに直接種もみをまくこの技術ですが、圃場ではすでに青々としたきれいな苗が出揃っていることがはっきりと確認できました。さらに、広大な圃場を守るための防鳥対策として、空には大きな鳥型のカイトが悠々と舞っており、自然と技術が調和した非常に頼もしい景色が広がっていました。

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従来の育苗や代かきの手間を大幅に軽減できる乾田直播は、これからの地域農業を支える画期的な栽培技術として大きな注目を集めています。新しい試みであるため、地域の気候や土壌に合わせた雑草管理や生育の安定化など、まだまだ研究や検証を重ねていく必要はありますが、今後の成果に非常に大きな期待が寄せられています!

当社も、新しい挑戦を続ける生産者様を全力でサポートしてまいります。これからの生育状況も、また随時レポートしていきますのでどうぞお楽しみに!

【関連リンク】 下記の新潟日報の記事でも、乾田直播に関する新たな取り組みが詳しく紹介されています。ぜひあわせてご覧ください。

新潟日報 関連記事はこちら

2026-07-01 08:20:00

こんにちは。今回は、弊社の新たな取り組みについてご紹介します。

実は、一昨年の「2024年 農業WEEK」にて素晴らしいご縁をいただいた企業様と、共同で実証試験を開始することとなりました!

「共同での取り組み」といっても、巨大な設備や最新の研究室を使うような大掛かりなものではありません。私たちのフィールドである「現場」での、泥臭くもワクワクする小さな一歩です。

どんな試験?

今回のテーマは「籾(もみ)への特殊コーティング」です。

通常、お米は田んぼで水に浸して育てますが、この特殊なコーティングを施した種籾を、なんと「畑」に直接まいて育てるという実証試験です。

実はこの特殊コーティング、100%自然由来の素材から作られています。さらに、従来は廃棄などにおいて問題となっていた物(未利用資源など)を有効活用して作られた、非常に環境に優しいテクノロジーなんです。持続可能な農業を目指す弊社としても、とても共感できる技術です。

使用する品種は、弊社ですでにドローン直播を行っている「コシヒカリBL」と「わたぼうし」の2種類。この見慣れた品種が、環境に優しいコーティングの力で畑でどのように育つのか、非常に興味深い試験です。

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 (画像:試験に使用する、特殊コーティングが施された種籾(コシヒカリBL、わたぼうし)。赤い着色は殺菌剤でコーティング剤ではありません)

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 (画像:コーティングされた種籾(右側)と、これから試験を行う畑の様子)

世界初?の試み

このコーティング技術自体は、他の作物ではすでに実証試験が行われているそうですが、お米(稲)での取り組みは、今回が初めてとのこと。

もし成功すれば、お米作りの常識を覆す、世界的な一歩になる……かもしれません(笑)。

試験開始!……しかし、ちょっとした予定変更も

本当はもう少し早く開始する予定でした。

当初、実家の隣にある畑を使うつもりだったのですが、行ってみると思いのほかスペースがなく……。急遽、他の作物用に準備を進めていた畝(うね)の一部でなんとか試験を開始しました。

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(画像:畝の一部に設けられた試験区画。手作業で丁寧に種がまかれます)

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(画像:試験区画の全体像。これからここがどのように変化していくのでしょうか)

今後の展望

まずは、この畑での実証試験の経過を見守ります。

もちろん、本来の主戦場である田んぼでも試験を行う予定です。 ただ、今は丁度「中干し」の真っ最中。田んぼが乾いている状態なので、中干しが終わって水が戻り次第、田んぼでの試験も開始する予定です。

地球に優しく、未来に繋がるお米作りの新しいカタチ。 さてさて、どうなることやら。。。 期待と不安(と、ちょっとの遊び心)を持って見守っていきたいと思います。

続報をお楽しみに!

2026-06-26 19:09:00

先日、無事に溝切り作業が終了したことをご報告しましたが、実は終了間際にアクシデントが発生していました……!前輪付近から「ガタガタ」と怪しい異音が。

急いで田植え機をトラックに載せて持ち帰り、フロントをジャッキアップして前輪を回してみると、「ガリガリ」という異音とともに車輪のハブ部分に大きなガタつきが確認されました。

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ハブケースを分解、水が浸入

水で錆だらけ

早速両方の前輪を外し、ハブケースを分解してみることに。 ケースを開けた瞬間、中から茶色く濁った水がドバッと出てきました……。どうやらハブシールの摩耗によって内部に水が侵入し、ベアリングが完全に錆びてガタガタになっていたようです。幸いなことに、ベベルギヤー自体へのダメージはなかったため、ベアリングとオイルシールの交換だけで直りそうです!

ベアリングのサイズを計測し、汎用品をAmazonで発注。4個で1,200円程とコストを抑えられました。オイルシールは近所のクボタ営業所さんへ部品発注したところ、幸い在庫がありすぐに手に入りました。助かりました!

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     新品オイルシール、ベアリング

また、このハブケース内はギヤーオイルではなく「グリス潤滑機構」のため、今回は耐久性を考慮して、元々のオープンベアリングからカバー付きの密閉ベアリング(シールドタイプ)へと仕様変更しました。

ここからは組み立てです。 分解した部品は灯油できれいに洗浄し、しっかり乾燥させます。そして、ここでちょっとした整備テクニックを投入!ハブシャフトを一度冷凍庫に入れてキンキンに凍らせます。

ベアリングやオイルシールを組み込む際、専用治具がない状態でハンマー等で無理に叩いてしまうと、部品を破損させるリスクがあります。そこで、金属の「熱膨張と収縮」を利用し、力を入れずにスルッと組み込んでいきます。

まず、冷凍したハブシャフトから古いオイルシールカラーを外すため、カセットバーナーでカラー部をピンポイントで加熱。ベアリングプーラーの爪を掛けて引き上げると、驚くほど軽く抜き取れました!

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  冷蔵庫で冷凍したハブシャフト   熱膨張と収縮を利用して取り外し

次に、ケースカバーへのオイルシールの組み込みです。こちらもケースカバー側をバーナーで軽く熱し、熱膨張で内径をわずかに広げることで、叩くことなく手の力だけでスルッと収めることができました。ベアリングも同様に、内輪側をヒーターで温めて手の力だけでスムーズにハメ込み完了です。

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 ケースカバーからオイルシールを外す  熱膨張を利用してオイルシールの取付

最後に、組み上がったハブのギヤ部に新しいグリスをたっぷりと塗り込んで元通りに組み付け。 これにて無事に修理完了です!

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組み換えたハブユニット  ギヤーにたっぷりとグリスを塗布

農機のトラブルは焦りますが、こうして自分でメンテナンスしてバッチリ直ると愛着もひとしおですね。これで次回の作業も安心して臨めそうです!

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ハブケース内を掃除 完了!
2026-06-24 08:39:00
【溝切作業スタート】ドローン直播栽培での溝切のポイントと、自作4条植え溝切機の機動力

いつもアグリ コ・クリエーションのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

週末から月曜日にかけて、新潟では久しぶりのまとまった雨となりました。 とにかく今年は気温が高く、雨の少ない日が続いておりました。新潟県もいよいよ梅雨入りを迎えたとのことですが、天気予報を見るとまたしばらくは晴天が続きそうな気配ですね。熱中症には十分に気をつけながら、農作業を進めてまいりたいと思います。

さて、昨日よりいよいよ今年の「溝切作業」を開始いたしました!

今回活躍しているのは、2024年11月にYahoo!オークションで手に入れ、溝切部を自作して改造した「4条植え田植え機」です。

元記事参照:2024年11月 中古田植え機引取(https://agri-co-creation.biz/info/5988491

 

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自作の溝切を取り付けた改造4条植え田植え機。 軽トラックの荷台に載せて一人で運搬

6条植えの田植え機をベースに溝切機として使われている生産者の方が多いようですが、私が「4条植え」にこだわっている理由は非常にシンプル。「軽トラックの荷台に載せて、一人で手軽に運搬できるから」です(写真右)。機動力を活かしたフットワークの軽い作業には、このサイズ感がベストだと感じています。

ところで、当社の中心的な取り組みである「ドローン直播栽培」ですが、慣行栽培や通常の機械直播とは異なり、規則正しい「条間」が存在しません。 そのため、相談頂いた方や見学に来られた方から、「条間がないのに、一体どうやって溝切をしているの?」という質問を本当によくいただきます。

答えは、「目標をしっかりと定め、育ちつつある苗をあえて潰しながら進む」です。

せっかくここまで育った苗を潰してしまうなんて、もったいないと思われるかもしれません。しかし、実際に潰れたことで全体の収量が大幅に減るようなことはありません。このあたりは、実際に栽培管理を行う方の感覚次第、割り切り次第な部分でもあります。

ただし、ドローン直播で溝切を行うには「重要なタイミングのコツ」があります。

当社の推奨は、「苗丈がまだ短いタイミング」、または「播種後・出芽直後」の作業です。

なぜなら、慣行栽培と同じような(苗が大きく育った)タイミングで行うと、車輪に長く伸びた苗が絡みついてしまい、非常に走行しにくくなります。さらに、絡みついた苗の重みで機械が重くなり、溝切機の移動や旋回がとても面倒になってしまうためです。

 

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ドローン直播の圃場に、きれいな溝の筋ができています。

溝はしっかりと残ります。畔際の旋回跡もきれいです。

早いタイミングで溝切を行っても、田んぼに溝の跡(ベース)はしっかりと残ります(写真右)。たとえ1回目の作業で溝が少し浅くなってしまったとしても、道ができているため、2回目の作業を行うに場合は格段に楽になります。

実際の作業手順としては、畔(あぜ)際の外周をぐるーっと一周まわり、間に数本の縦溝を入れていく方法をとっています。 特に畔際の外周を回っておくと、その部分の苗がきれいに潰れるため(写真右)、秋のコンバインでの刈取作業がやりやすくなり、収穫作業が非常に楽になるというメリットもあります。

限られた中古機械を賢くリメイクし、最新のドローン技術と組み合わせることで、より効率的でストレスのないスマート農業をこれからも追求していきたいと考えています。

皆さまの地域の田んぼの様子はいかがでしょうか? 本格的な夏を前に、一歩一歩、丁寧な管理を続けてまいりましょう!

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