インフォメーション
こんにちは。今回は、弊社の新たな取り組みについてご紹介します。
実は、一昨年の「2024年 農業WEEK」にて素晴らしいご縁をいただいた企業様と、共同で実証試験を開始することとなりました!
「共同での取り組み」といっても、巨大な設備や最新の研究室を使うような大掛かりなものではありません。私たちのフィールドである「現場」での、泥臭くもワクワクする小さな一歩です。
どんな試験?
今回のテーマは「籾(もみ)への特殊コーティング」です。
通常、お米は田んぼで水に浸して育てますが、この特殊なコーティングを施した種籾を、なんと「畑」に直接まいて育てるという実証試験です。
実はこの特殊コーティング、100%自然由来の素材から作られています。さらに、従来は廃棄などにおいて問題となっていた物(未利用資源など)を有効活用して作られた、非常に環境に優しいテクノロジーなんです。持続可能な農業を目指す弊社としても、とても共感できる技術です。
使用する品種は、弊社ですでにドローン直播を行っている「コシヒカリBL」と「わたぼうし」の2種類。この見慣れた品種が、環境に優しいコーティングの力で畑でどのように育つのか、非常に興味深い試験です。
(画像:試験に使用する、特殊コーティングが施された種籾(コシヒカリBL、わたぼうし)。赤い着色は殺菌剤でコーティング剤ではありません)
(画像:コーティングされた種籾(右側)と、これから試験を行う畑の様子)
世界初?の試み
このコーティング技術自体は、他の作物ではすでに実証試験が行われているそうですが、お米(稲)での取り組みは、今回が初めてとのこと。
もし成功すれば、お米作りの常識を覆す、世界的な一歩になる……かもしれません(笑)。
試験開始!……しかし、ちょっとした予定変更も
本当はもう少し早く開始する予定でした。
当初、実家の隣にある畑を使うつもりだったのですが、行ってみると思いのほかスペースがなく……。急遽、他の作物用に準備を進めていた畝(うね)の一部でなんとか試験を開始しました。
(画像:畝の一部に設けられた試験区画。手作業で丁寧に種がまかれます)
(画像:試験区画の全体像。これからここがどのように変化していくのでしょうか)
今後の展望
まずは、この畑での実証試験の経過を見守ります。
もちろん、本来の主戦場である田んぼでも試験を行う予定です。 ただ、今は丁度「中干し」の真っ最中。田んぼが乾いている状態なので、中干しが終わって水が戻り次第、田んぼでの試験も開始する予定です。
地球に優しく、未来に繋がるお米作りの新しいカタチ。 さてさて、どうなることやら。。。 期待と不安(と、ちょっとの遊び心)を持って見守っていきたいと思います。
続報をお楽しみに!
先日、無事に溝切り作業が終了したことをご報告しましたが、実は終了間際にアクシデントが発生していました……!前輪付近から「ガタガタ」と怪しい異音が。
急いで田植え機をトラックに載せて持ち帰り、フロントをジャッキアップして前輪を回してみると、「ガリガリ」という異音とともに車輪のハブ部分に大きなガタつきが確認されました。
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ハブケースを分解、水が浸入 |
水で錆だらけ |
早速両方の前輪を外し、ハブケースを分解してみることに。 ケースを開けた瞬間、中から茶色く濁った水がドバッと出てきました……。どうやらハブシールの摩耗によって内部に水が侵入し、ベアリングが完全に錆びてガタガタになっていたようです。幸いなことに、ベベルギヤー自体へのダメージはなかったため、ベアリングとオイルシールの交換だけで直りそうです!
ベアリングのサイズを計測し、汎用品をAmazonで発注。4個で1,200円程とコストを抑えられました。オイルシールは近所のクボタ営業所さんへ部品発注したところ、幸い在庫がありすぐに手に入りました。助かりました!
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| 新品オイルシール、ベアリング |
また、このハブケース内はギヤーオイルではなく「グリス潤滑機構」のため、今回は耐久性を考慮して、元々のオープンベアリングからカバー付きの密閉ベアリング(シールドタイプ)へと仕様変更しました。
ここからは組み立てです。 分解した部品は灯油できれいに洗浄し、しっかり乾燥させます。そして、ここでちょっとした整備テクニックを投入!ハブシャフトを一度冷凍庫に入れてキンキンに凍らせます。
ベアリングやオイルシールを組み込む際、専用治具がない状態でハンマー等で無理に叩いてしまうと、部品を破損させるリスクがあります。そこで、金属の「熱膨張と収縮」を利用し、力を入れずにスルッと組み込んでいきます。
まず、冷凍したハブシャフトから古いオイルシールカラーを外すため、カセットバーナーでカラー部をピンポイントで加熱。ベアリングプーラーの爪を掛けて引き上げると、驚くほど軽く抜き取れました!
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| 冷蔵庫で冷凍したハブシャフト | 熱膨張と収縮を利用して取り外し |
次に、ケースカバーへのオイルシールの組み込みです。こちらもケースカバー側をバーナーで軽く熱し、熱膨張で内径をわずかに広げることで、叩くことなく手の力だけでスルッと収めることができました。ベアリングも同様に、内輪側をヒーターで温めて手の力だけでスムーズにハメ込み完了です。
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| ケースカバーからオイルシールを外す | 熱膨張を利用してオイルシールの取付 |
最後に、組み上がったハブのギヤ部に新しいグリスをたっぷりと塗り込んで元通りに組み付け。 これにて無事に修理完了です!
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| 組み換えたハブユニット | ギヤーにたっぷりとグリスを塗布 |
農機のトラブルは焦りますが、こうして自分でメンテナンスしてバッチリ直ると愛着もひとしおですね。これで次回の作業も安心して臨めそうです!
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| ハブケース内を掃除 | 完了! |
いつもアグリ コ・クリエーションのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
週末から月曜日にかけて、新潟では久しぶりのまとまった雨となりました。 とにかく今年は気温が高く、雨の少ない日が続いておりました。新潟県もいよいよ梅雨入りを迎えたとのことですが、天気予報を見るとまたしばらくは晴天が続きそうな気配ですね。熱中症には十分に気をつけながら、農作業を進めてまいりたいと思います。
さて、昨日よりいよいよ今年の「溝切作業」を開始いたしました!
今回活躍しているのは、2024年11月にYahoo!オークションで手に入れ、溝切部を自作して改造した「4条植え田植え機」です。
元記事参照:2024年11月 中古田植え機引取(https://agri-co-creation.biz/info/5988491)
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| 自作の溝切を取り付けた改造4条植え田植え機。 | 軽トラックの荷台に載せて一人で運搬 |
6条植えの田植え機をベースに溝切機として使われている生産者の方が多いようですが、私が「4条植え」にこだわっている理由は非常にシンプル。「軽トラックの荷台に載せて、一人で手軽に運搬できるから」です(写真右)。機動力を活かしたフットワークの軽い作業には、このサイズ感がベストだと感じています。
ところで、当社の中心的な取り組みである「ドローン直播栽培」ですが、慣行栽培や通常の機械直播とは異なり、規則正しい「条間」が存在しません。 そのため、相談頂いた方や見学に来られた方から、「条間がないのに、一体どうやって溝切をしているの?」という質問を本当によくいただきます。
答えは、「目標をしっかりと定め、育ちつつある苗をあえて潰しながら進む」です。
せっかくここまで育った苗を潰してしまうなんて、もったいないと思われるかもしれません。しかし、実際に潰れたことで全体の収量が大幅に減るようなことはありません。このあたりは、実際に栽培管理を行う方の感覚次第、割り切り次第な部分でもあります。
ただし、ドローン直播で溝切を行うには「重要なタイミングのコツ」があります。
当社の推奨は、「苗丈がまだ短いタイミング」、または「播種後・出芽直後」の作業です。
なぜなら、慣行栽培と同じような(苗が大きく育った)タイミングで行うと、車輪に長く伸びた苗が絡みついてしまい、非常に走行しにくくなります。さらに、絡みついた苗の重みで機械が重くなり、溝切機の移動や旋回がとても面倒になってしまうためです。
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| ドローン直播の圃場に、きれいな溝の筋ができています。 |
溝はしっかりと残ります。畔際の旋回跡もきれいです。 |
早いタイミングで溝切を行っても、田んぼに溝の跡(ベース)はしっかりと残ります(写真右)。たとえ1回目の作業で溝が少し浅くなってしまったとしても、道ができているため、2回目の作業を行うに場合は格段に楽になります。
実際の作業手順としては、畔(あぜ)際の外周をぐるーっと一周まわり、間に数本の縦溝を入れていく方法をとっています。 特に畔際の外周を回っておくと、その部分の苗がきれいに潰れるため(写真右)、秋のコンバインでの刈取作業がやりやすくなり、収穫作業が非常に楽になるというメリットもあります。
限られた中古機械を賢くリメイクし、最新のドローン技術と組み合わせることで、より効率的でストレスのないスマート農業をこれからも追求していきたいと考えています。
皆さまの地域の田んぼの様子はいかがでしょうか? 本格的な夏を前に、一歩一歩、丁寧な管理を続けてまいりましょう!
今回は、一昨年、昨年と「ドローン播種委託」をいただいていた生産者様から、1週間程前に、切実なSOSが入った際のエピソードをご紹介します。 新しい直播栽培技術への挑戦と、そこで発生したアクシデント、そして弊社の技術がどのようにそのピンチを救い、次年度への希望を繋いだのか、その詳細をレポートします。
■ 1. 突然のSOS:「代掻き同時浅層土中播種」でのアクシデント
事の始まりは、この生産者様が今年導入された「代掻き同時浅層土中播種機」※https://isi-mfg.com/items/an201-hrs-un2、トラクターの後部に装着するタイプの播種機)でした。 2025年は気温が低く、ドローン播種での発芽があまり良くなかった経験から、2026年の今年は代掻きと播種を同時に行う直播栽培に挑戦されたのです。
しかし、播種から1ヶ月が経過しても「全く出芽が確認できない」という、極めて深刻な事態に陥り、弊社に助けを求められました。
実は、この「代掻き同時浅層土中播種栽培」は決していま流行りの新しい技術ではありません。約10年前に農研機構(NARO)東北農業研究センターなどから技術マニュアル(※
石井製作所代掻き同時浅層土中播種.pdf (6.78MB))が発行され、確立された直播栽培方式の一つです。
しかし、発表から10年経った現在でも、この技術を知る人や導入している方はごく僅かです。なぜこれまで普及しなかったのか。そこには、今回のトラブルにも直結する「ある大きな不安定要素(リスク)」が隠されていました。
■ 2. なぜ普及率が低いのか?技術マニュアルから読み解く高い失敗リスク
弊社でも、この技術について改めて検証を行いました。技術書やマニュアル(※ 石井製作所代掻き同時浅層土中播種.pdf)を読み解く限り、この栽培方法は「作業技術の正確さが成功の成否を100%左右する」という、非常にシビアな側面を持っています。
今回のアクシデントの原因として、以下の2つの不安定要素が重なったと考えられます。
原因1:極めてシビアな「播種深さ」の調整
技術マニュアルの肝は、鳥害を防ぎつつ出芽を確保するため、泥のなかの「浅い土中(1cm程度)」に正確に播種し、ローラーで適切に鎮圧することです。 しかし、これを作業機の調整だけで完璧にコントロールするのは非常に難しく、助けを求めてきた生産者様も「指示通りの深さに調整できていなかった」との見解でした。わずかでも深く埋まってしまえば、即座に不発芽に繋がります。
原因2:「未コーティング籾(催芽籾)」という最大の不安要素
この技術の最大のメリットとして謳われているのが「種子コーティング不要(無コーティング)」という点です。確かに籾をコーティングするコストは「ゼロ」になります。
しかし、植物の出芽メカニズムを考えると、これは非常に危険な賭けでもあります。 マニュアルにもある通り、表面播種(鉄コーティング)や通常の土中播種(カルパーコーティング)とは違い、生の籾(催芽籾)をそのまま土に埋めるため、少しでも深くなったり水管理を誤れば、籾が「酸素不足」を起こして死んでしまう(腐ってしまう)リスクが極めて高いのです。
「コストゼロ」の裏にある「作業精度の難しさ」と「籾の酸欠死リスク」という不安定要素こそが、この技術の普及率が低い本当の理由だと感じます。
■ 3. 周囲は田植え終了…絶望の中での緊急コーティングと「スピード納品」
生産者様がSOSを発した時点では、周囲の田んぼはすでに田植えが完了していました。 「せっかく買った高価な機械も、今年の作付けも無駄になってしまう……」と、絶望的な状況のなか、この時期に対応できるコーティング業者も見つからず、最終的に弊社へ連絡が入りました。
一刻を争う事態に、 SOSを受けてから4日前に生産者様から大切な籾をお預かりし、弊社が勧めているカルブレンドコーティング処理を敢行。そして本日6/22午前中、無事にすべての籾を生産者様の手元へ納品してまいりました!
お預かりした3品種、計80kgの籾は、土中での酸素不足リスクを劇的に低減できる確かなカルブレンドコーティングを施しています。
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もち米:「わたぼうし」
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うるち米:「コシヒカリ」
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高温耐性米:「にじのきらめき」
(※ トップ画像のように、品種ごとに籾ネットに分け、納品いたしました。なんとか今年の作付けに最速でバトンを繋ぐことができました)
■ 4. ピンチをチャンスに。来年度に向けた新しいご提案
せっかく導入された素晴らしいハローと代掻き同時播種機です。機械を眠らせてしまうのはもったいありません。 そこで弊社では、今回の苦い経験を糧に、来年度に向けた「最新の播種機を上手く活用した、新しい栽培方法」をさっそく生産者様へご提案しています。
それは、弊社で少し特殊な処理を施した籾を使用する技術です。 この特殊処理籾を導入することで、以下の2大メリットを実現します。
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作業の劇的な軽減(これまでの煩雑な管理やシビアな機械調整をサポートします)
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出芽率の大幅な安定化(土中播種最大の弱点である『酸欠リスク』を抑え、確実な苗立ちを確保します)
これまでの「コストゼロだけどハイリスクで普及しなかった無コーティング方式」から脱却し、播種機本来のポテンシャルを「安全に」「楽に」100%発揮させるための画期的なプランです。
「新しい技術に挑戦したいけれどリスクが怖い」「今年の直播で出芽不良に悩んだ」という生産者様、ぜひ一度、弊社にご相談ください。技術資料の確かな裏付けと、圧倒的なスピード対応、そして柔軟な提案力で、共に最適な解決策を見つけましょう!
皆様、こんにちは。
先日、JA佐渡様での展示会に参加した後、美しい棚田の風景を巡り、今年の3月に農業用ドローン「XAG P100Pro」を導入していただいた地元の生産者様のもとを訪問いたしました。
ちょうど早生品種の中干しが終了し、これから除草剤の散布を行うタイミングとのことで、実際の作業に同行させていただきました。
通常の防除散布(病害虫対策など)であれば規定の散布量に準じるため、ある程度一律の飛行条件で実施できますが、除草剤散布においては使用する農薬に合わせた最適な散布飛行条件(飛行速度や高度、吐出量など)の調整が必要不可欠となります。
当日は、以下のようなポイントを丁寧に解説・サポートしながら、実際に生産者様にフライトを行っていただきました。
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飛行条件の基本的な考え方
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散布当日の気象状況や風速に応じた細かな設定方法
前回の飛行から約2か月ほどのブランクが空いてのフライトとのことでしたが、ご自身でしっかりと条件入力し、完璧な自動散布飛行を行われていました!ドローンを日々の農作業の頼もしいパートナーとして着実に使いこなされている姿を拝見でき、大変嬉しく思います。
佐渡の豊かな自然と最新テクノロジーが融合し、効率的で持続可能な農業が広がっていく手応えを感じる訪問となりました。
今後とも、導入後のアフターフォローや技術サポートを通じて、地域の生産者様を全力でバックアップしてまいります!






















